ニーズが高まりそうな共生型福祉施設について

日本の介護業界の課題として、介護施設不足や人材不足などが挙げられます。これらの課題と、保育業界の施設や人材不足をまとめて解決し、さらに地域振興の拠点としても期待されているのが、共生型福祉施設です。

共生型福祉施設とは、乳幼児や児童、高齢者、障害者、そして周辺の地域住民たちが共に過ごし、保育や福祉のサービスを受けたり、地域振興の活動の拠点としたりする施設を指しています。定員が10~20人程度という小規模な施設であることが一般的ですが、一軒家を改装した共生型福祉施設も見受けられます。このような施設は、アットホームな雰囲気であり、利用者個々のニーズに応じたサービスを展開しているのが特徴です。

たとえば、高齢者に対しては身体介助や生きがいを生むレクリエーション活動などのサービスを行い、その一方で乳幼児や児童に対しては、一時預かり事業や保育園の分園として機能し、さらに障がいを持つ方には就労支援を行うなど、それぞれの地域の特徴に応じて多角的な事業を展開します。このような施設では、全てに利用者が相互交流を行えるようになっており、介護福祉の面だけでなく、地域の活性化にも役立っています。

国の政策でも奨励されているいますが、このような共生型福祉施設の仕事は、社会に貢献しているというやりがいを感じられるでしょう。また、高齢者だけでなく乳幼児、児童、障がい者、地域住民など、さまざまな人と触れ合える魅力的な仕事なので、人の役に立ちたい方や、現在介護や医療の分野で働いている人はぜひ注目してみると良いかもしれません。